2005年1月28日(金)。
ここのところのストレスを発散すべく、急遽、昔の職場のカニツアーに参戦。
往復1000km超の長旅の先に待つものは、
本場のカニ!ふかふかのゲレンデ!!名物のそば!!!
胸が高まります!!
さて出発の日。。。
こんな日に限って仕事が大爆発状態。。。(ーーメ)
でも今日は絶対に早帰りするんだ。
新幹線のチケット取ってるし、何よりもカニが待ってるんだから…。
終業時間を知らせる鐘が鳴る。
いつもは気にも留めない鐘の音だが、今日は素早く反応。
速攻でPCの電源を落とす。
「すいません、今日はちょっと
ヤボ用で…。お先に失礼しますっ!」
あっけに取られる周囲を尻目にさっさとコートを着込み、退社する。
病気でもないのにこんなに早く会社を出たのは初めてかも。
でもいいんだ、旬のカニ達が俺を呼んでるんだから。。。
念のためそのまま旅立てるだけの荷物は持ってきていたが、
スーツを着て遊びに行くのもヤなので、一旦家に戻り、5分で着替え。
あわただしく家を飛び出て電車に乗る。
東京駅に着いたのは発車時刻の20分前。
我ながら完璧だ(笑)。
仲間達にお土産、そして自分の為に弁当を買う。
新幹線にのるときの弁当にはいつもは「歌舞伎」を買うのだが、
今日は「21世紀出陣弁当」ってやつをセレクトしてみた。
景気のいい名前が気にいったのだ。
これで旅気分がさらに盛り上がるかな?っていう姑息な狙い(笑)。
でも、それぐらい舞い上がっていた。
新幹線は定刻に静かに滑り出した。
辺りはとっぷり暮れているし、車窓を眺めるでもないので、
早速弁当とビールに手を出す。
お味はまぁまぁ。
でももう少しワクワクするような弁当ってないもんかなぁ…。
なぁんてことを考えてたら睡魔が。。。
新大阪止の新幹線だし、ウトウト感に身を任せる。
きっちり2時間半後、のぞみ号は新大阪に滑り込んだ。
ホームに降り立つ。
久しぶりの大阪の空気を胸いっぱいに吸い込んでみた。
気のせいに決まってるのだが、空気まで美味く感じる。
周囲には“自然な”関西弁があふれている。
「帰ってきた」とあらためて実感する。
新大阪。
僕は去年まで新大阪界隈の江坂という街に住んでいた。
この辺りはまさに「庭」のような感覚。
キザな言い方だが、
僕の汗も、涙も、恋心も、ホロ苦い思い出も
みーんなこの街に埋まっているのだ。
しばし、しんみりとした郷愁に浸る。
改札を出て、車寄せに出るともう仲間達が待っていた。
総勢11名。みな昔の職場のよき同僚達だ。
(注)こちらのオジサンは仲間ではありません。
この方は大阪名物の某「自由業」の方です…(笑)
車に分乗し、一路神鍋(かんなべ)高原を目指す。
神鍋は大阪ではちょっと名の知れたスキー場ではあるが、
別に特筆すべきゲレンデがあるわけでもない。
では何故、東京くんだりからワザワザ出掛ける気になったか?
ここには最高のカニを出してくれる民宿があるからなのだーーー!!
新大阪名物・タクシー渋滞に巻き込まれ、出発が遅れたが、
その他は極めて順調。車は一路高原を目指す。
車内では近況報告や最近の恋の話など、他愛のないネタで盛り上がる。
久しぶりに屈託なく大笑いできる時間を過ごす。
中国道→舞鶴若狭道を経て、午前1時半ごろ、ようやく目的地の民宿に到着。
1年ぶりの再会となる民宿のお母さんが笑顔で迎えてくれた。
すぐに暖かい部屋に通され、夜食のおでんを振舞われる。
関西風の薄味のおでんに、濃いかつおだしのたれを付けて食す。
これがバカうま!!
夜中にもかかわらず、ダシの美味さに負け、みんなどんどん平らげていく。
「今年もやってきたなぁ。」
東京を出て6時間あまり。ようやく落ち着いて実感する僕。
明日は晴れるそうだ。
朝日に輝く清々しいゲレンデを思い浮かべながら床についた。